いつものように歌をうたって園庭に出ようとカーテンを開けたら、なんと黒い鬼(人形)が立っていました。
「うわぁー、鬼やー」「黒鬼がきたー」と子供たちは驚きを見せていました。
「なんで鬼がきたのかなぁ?」とみんなで考えると、すぐに「そうだ。今日は節分やからや」と。
ということで、子供たちと‘節分’という伝統行事を知り、考える集会をもちました。
節分とは、
- 季節の分け目→節分。その中でも、昔は立春から一年が始まっていたので、今で言う 「大晦日」にあたる今日が大切にされ、様々な思いが込められてきた。
- 聖なる力があると、大切にされてきた豆を食べる、投げる。
- 鬼は見えない悪いことを具現化したもの。
と言われているものです。これを簡単な言葉をでわかりやすく、子供たちに伝えました。
そして、お待ちかねの豆まきでは、ひとりずつ自分の中で悪さをしてしまう鬼を考え、黒い鬼(人形)に向かって投げ、自分の中の鬼と別れを告げました。
「朝、起きれない鬼」、「ご飯残しちゃう鬼」、「友達に意地悪しちゃう鬼」、「あばれんぼう鬼」等、みんな一生懸命自分の中の鬼を考えていて、かわいい姿でした。
さらに、みんなから豆をぶつけられた黒い鬼も、「かわいそうだね」と誰かが言い、「みんなでよしよししよう」と、みんなで鬼の頭を撫でてさよならしました。
その後、おやつでも数え年の豆を食べ、節分の行事を楽しく終えました。
ご家庭でも「ただ恵方巻きを食べる日」ではなく、子供や自分たちがよりよく暮らしていくといった思いが込められた一日になればうれしいですね。
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